David Bowie追悼

DavidBowieは、10代後半からの後聴きだったけど、ほんといろいろお世話になった。

ずっといると思っていた人が、いなくなってしまう。日常生活に直接関わっているワケではないので、通常どおりに全ては進んでいくのだけれど、自分の中に占めていた大きさによって、心にポッカリと穴が空いてしまったように、寂しく感じる。

よく聴いていたのは60-70年代の作品で、以降の作品は歯抜けにしか聴いてないのだけれど、今も元気にやってるな!ってのを確認するだけでも、何かエネルギーを貰っていたのだなと思う。

新作を発表した2日後に死んでしまうというMystificationもBowieらしいけど、公にしていなかった癌との闘病の最中で、気力・体力を振り絞って作ったに違いない★この作品は、新品で買ってじっくり聴こう。

以下、私事ですが
Bowieに関する自分TOPICっす。
・バンドで最初に誉められたVocal曲は、It's no gameのカバーだった。
・金欠プータロー時代に、レコファン中古コーナーで見かけると買ってしまうのは、Bowieだった。
・アコギで歌うのは、フォークじゃなくてBowieの初期だ!と考えていた。
・数年前にLive再開した時に、最初にやりたかったカバーは、Rock'n Roll Suicideだった。

せつない時には、Ashes to Ashes
楽しい週末には、Drive in Saturday
そろそろ地球終らせたい時には、Five Years
這い上がりたい時には、Station to Station
背筋を伸ばしたい時には、Heroes
もうだめだって時には、Quick Sand
その他 etc etc...いろんな時に、癒されたり、テンション上げてもらったり、夢見させてもらった。

昨日は無善寺Liveで追悼として、もう何度聴いたかわからないアルバムZiggy Stardustから、Lady Stardustを1コーラス歌った。

People stared at the makeup on his face
Laughed at his long black hair, his animal grace
The boy in the bright blue jeans
Jumped up on the stage
And lady stardust sang his songs
Of darkness and disgrace

And he was alright the band was altogether
Yes he was alright the song went on forever:
And he was awful nice
Really quite out of sight
And he sang all night long

こうして思い返すと、とても長い間、且ついろいろなコンディションの時に、いつも近くにいてくれたんだな、と感じ入る。

ありがとうBowie!
新作楽しみに聴くよ。

2016/1/12   

P.S. 清志郎の時も、同じような気持ちになったけど、あの時は自分以上に嘆いてる人が沢山いたので、受け身でも紛れたのだけれど、今回はモヤモヤが収まらなそうなんで、つらつら書いてみた。
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Mining for gold 訳


Cowboy JunkiesのThe Trinity Sessionの
アカペラの1曲目、思い立って訳詩を調べる。勢い余って自分なりの訳詩も作ってみた。


Mining for gold

We are miners, hard rock miners
To the shaft house we must go
Oil bottles on our shoulders
We are marching to the slope

On the line boys, on the line boys
Drill your holes and stand in line
till the shift boss comes to tell you
You must drill her out on time

Can't you feel the rock dust 
in your lungs
It'll cut down a miner 
when he is still young
Two years 
and the silicosis takes hold

And I feel like I'm dying 
from mining for gold
Yes, I feel like I'm dying 
from mining for gold

--
★元ネタバージョン
 ※ Kuni takeuchiさんの訳を参考にしています。

おれたちゃ炭坑夫 かてえ岩掘る炭坑夫
坑道をおりていくのさ
灯油ビンしょって
黙って坂道進んでくのさ

列になって 列になって
ずっと黙って穴掘ってくのよ
ボスがきて
かーちゃんの穴掘りに
帰っていいぞって云うまで

粉塵が肺の中に溜まるのがわからないか?
それは年若い坑夫の命を削り取っていく
2年で塵肺に侵されて

黄金を求めたおれは
命尽きようとしている
黄金を求めたおれは
命尽きようとしている

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★リーマンバージョン

おれたちゃ会社員 ハードな予算こなす会社員
満員電車に揺られていくのさ
PCにケータイ2台持ち
歩きスマホで転びそうになったりしながら

お世話になっております お世話になっております
よろしくご確認のほど お願い申し上げます
電話にはでれんわ メールボックスがいっぱいです
午前さま続きで
つれには あいそ尽かされて

利益至上主義にやられているのがわからないか?
それは新人社員のやる気を削り取っていく
2年で定常的に鬱っぽくなって

スーパービジネスマンに
なりたいなんて夢は
もうとっくに消えてる
それでもまあきっちり仕事しますよ
結構死にそうだけど

--
★屑ミュージシャンバージョン

おれたちマイナー 
マイナーでハードなロック
ぼちぼちライブハウス行くか
機材をたくさんしょって
階段を上り下り

ラインで取るの?アンプ使うの?
マスターが はい時間ねーというまで
喉を枯らせて がなり立てる
終わったらオナって休みたいな

ロックの周りにある糞みたいな罠に
犯されているのがわからないか?
それは若いおまえの体を蝕んでいく
2年でりっぱなジャンキーになって

一花咲かせたいみたいな夢は
もうとっくに消えてる
それでもまだトキメキがほしいのさ
どうせもうすぐ死んじゃうんだから

ANVIL見てきた

HeavyMetalは、殆ど聴いていない。

中2で松山千春とかSimon&Garfunkelとかが好きだった頃に、野球部のS枝くんが、SONYのBHFに録ってくれたベストセレクションでIRON MAIDENを何回か聴いたくらい。

その後、Psyche/Punk/Noiseには行ったのだが、Metalはなんか体が丈夫でないとっつー感じで、近づかなかった。

ANVILの映画「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」は、何年か前に話題になっていて、TSUTAYAで借りてきて見た。いい歳こいてまたLiveを始めたクズミュージシャンとしては身につまされるものがあり、泣かされた。

映画を見た直後は、ANVILはその後ちゃんと活動出来てるのか気になって、ネットで調べたりしていた。

先日、そのANVILの来日公演を、新宿LOFTで見てきた。チケット代も結構するので、普通であれば行くLiveではないのだが、知り合い&同姓のY二がHELLHOUNDというバンドのベースとして、サポート出演するというので、これは!と思い行くことにした。

トップ、HELLHOUND
「おまえら、ANVILまで体力とっとくつもりじゃねーだろ〜な!」「おれらはコーラスとか下手だから一緒に歌ってくれ!MetalとかWarriorとかテキトーに叫んでくれりゃあいいんだ!」とかMCに笑かせられつつ乗った。カタルシスがあって、いいバンドだと思った。

2番目、MARVERIK
HELLHOUNDより、みんな悪そう。演奏も、よりHard Edgeな感じでアンサンブルが効いている。聞いたところによると、ANVILのサポート出演、Metalでも何でもない方の日もあるようなのだが、サポートするのはMetal愛に溢れるおれらのようなバンドであるべきと、彼らがプロモーターを口説いたらしい。演奏時間が比較的短かったのは、役回りとしてより気を使ったのかもしれない。

トリ、ANVIL
さすがのキャリア、余裕カマしつつで、キレのある音と盛りあげっぷりだったが、何より心打たれたのは、Vo&Guitar"リップス"の全身から溢れていた喜びのエネルギーだ。
本当に心の深いところから、今ここでおまえらの前で、こうして大好きな音楽がやれることが楽しくてしょうがない!という波動が伝わってきた。
それは、ジャンルや音楽という枠を遥かに越えた熱量だった。

というわけで、いいもん見た。
Thanks! Respect ! 
HELLHOUND
MARVERICK
ANVIL

P.S.   Lou Reed & Metallicaみたいなこともあったよな、なんてことも思い出しつつ...明日のLiveは何やろうかなっと。

危険な関係

安吾が絶賛してたなあ、と岩波の文庫を買ってから実に20年くらい放置を経て、本日読了。上下巻で長くて、上巻の1/3くらい読んで、面白いのかこれ?みたいな感じになり、また半年ぐらい放置して、こないだから1週間ぐらいでジリジリと読んだ。あらすじは、主要な登場人物6〜7人の175の書簡のみで構成されている18世紀フランス社交界での色恋絡みの権謀術数合戦つーかんじなんだが、美貌の悪女メルトルイユ公爵夫人の貫徹した腹黒さに痺れてから面白くなってきた。貞淑な未亡人という仮面を巧く利用しつつ、垂らし込んだ男の弱みは必ず握って、好き放題!遊んで飽きたら捨てる&社交界から抹殺!尚且つ恨みは買わぬよう裏工作張りまくり。逆に彼女にちょっとでも恥をかかせたら逆恨みされてトコトン籠絡される。日々、茹でガエルのような生活をしていると、反動的に何か強烈な感覚に酔って見たくなるけど、身心への副作用が少ない劇薬として、とても有用でした。